整体師になろう!整体師になるにはどれくらい学費が掛かる?

どこに行っても治らなかった症状が整体の施術で改善した方のなかには、自分が整体師になろうと決心する方もいます。

では、整体師になるにはどうしたらいいのでしょうか。また、整体スクールに通うと学費はどれくらいかかるのでしょうか。整体師という資格の位置づけと合わせて解説します。

整体師になるにはどうしたらいい?

整体師になる方法は、大きく分けると以下の2つです。

  • 整体スクールで資格を取得する
  • 療術系の会社に就職する
整体スクールで資格を取得する

整体師になる方法の1つが、整体スクールで資格を取得することです。整体スクールに通うメリットとしては「生理や解剖について学べる」「病気や健康に関する知識が身につく」「独立のためのノウハウが学べる」「人とのつながりができる」点などがあげられます。

整体師も人の身体を扱う仕事のため生理や解剖について理解し、症状に対して適切なアプローチができなければなりません。

病気や健康に関する知識がなければ、患者さんからの質問にも答えることができないでしょう。また、整体スクールに通うと独立のためのノウハウが学べるだけでなく、師匠や仲間など人とのつながりもできます。

整体師の資格は国家資格ではないので、誰でもその気になれば整体師になれます。しかし、整体師になることと、整体師として活躍することは全くの別問題です。

整体師として活躍するためには生理や解剖、症例などに関する基礎知識はもちろん、改善するための手技を取得しなければなりません。

整体師としての技術が優れていても、独立して施術所の経営を軌道に乗せられるかどうかは別な話です。整体師として活躍するためには、整体スクールで資格を取得することが近道と言えるでしょう。

療術系の会社に就職する

整体師になるもう1つの方法が、療術系の会社に就職することです。療術系の会社としては、チェーン系列の整骨院やリラクゼーションサロン、整体院、マッサージ院などさまざまな例があげられます。

療術系の会社に就職するメリットは、実際に施術の現場を目の前で見られる点です。施術方法はもちろん、患者さんとのやり取りや仕事の流れ、施術機器の扱い方について学べる点は大きなメリットと言えるでしょう。

また、整体スクールに通う場合は学費が必要ですが、療術系の会社に就職した場合は、給料をもらいながら整体師としての技術や知識を得られます。

整体師の資格を取る費用や習得期間はどれくらい?

民間のスクールで整体師の資格を取る場合、どのようなコースを受講するのかによって費用が変わってきます。単純に整体の技術だけを学びたいのであれば、3ヶ月で100,000円程度で済むケースも少なくありません。

より多彩な技術を学び、開業まで視野に入れているようであれば、2年間かけてスクールに通う方法もあります。2年間スクールに通う場合、費用は1,000,000円~2,000,000円程度を用意しておく必要があります。

整体師の仕事をするのに特別な仕事は必要ありませんが、近年では柔道整復師や理学療法士などの国家資格保持者が、整体院を開業するケースも少なくありません。

柔道整復師になるためには専門学校で3年間の専門課程を履修したうえで、国家試験に合格する必要があります。3年間にかかる費用の目安はおよそ400万円です。

理学療法士になるためには専門学校か大学に通う必要があり、前者の場合はおよそ400~500万円、後者の場合はおよそ500~600万円が必要とされています。

ただし、専門学校や大学で開業の関するノウハウが得られることは少ないため、改めて整体師として開業する場合は、整体の専門学校の授業やセミナーなどを受講するのが一般的です。

整体師という資格の医療業界での位置づけ

冒頭でもお話したように整体師は国家資格ではないため、医療業界での位置づけは低いと言わざるを得ません。

理学療法士であれば病院や整形外科などで働く方法がありますし、柔道整復師もリハビリ施設で働いたり、スポーツトレーナーになったりとさまざまな需要があります。

整体師も整骨院や鍼灸院で働く方法があるものの、国家資格者である柔道整復師や鍼灸師が主に施術に当たるため活躍の場は少ないと言えるでしょう。

しかし、柔道整復師として開業して人気の施術者になれば、年収1,000万円以上を目指すのも夢ではありません。

実際に、国家資格を持っていなくても、柔道整復師や理学療法士よりも年収が高い整体師は少なくありません。

まとめ

整体師になるために特別な資格は必要ありませんが、最低限の医学的知識や施術テクニックを学ぶためには、専門のスクールに通うか、療術系の会社に就職する必要があります。

整体師を養成するスクールに通う場合、平均すると1年あたり100万円から200万円が必要です。療術系の会社に就職すれば、給料をもらいながら知識や技術を学べる点がメリットと言えるでしょう。

整体師は国家資格ではないため病院など医療業界での活躍は難しいですが、病院や整骨院で症状が改善しなかった方が、整体を頼って来られることも少なくありません。

基礎的な医学的知識と症状を改善するための技術さえあれば、国家資格ではない整体師でも、柔道整復師や理学療法士よりも活躍できる可能性があります。

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