ぎっくり腰になったら整体に？痛みと症状を改善するには

ぎっくり腰になったら整体に？痛みと症状を改善するには

ぎっくり腰を発症すると、激しい痛みのためトイレに行くのも困難になるケースがあります。そんなとき、整体院を利用するのはどうなのでしょうか。

こちらの記事では、ぎっくり腰になったときの施術所の選び方や、ぎっくり腰を予防する3つのポイントについて解説しています。

そもそもぎっくり腰とは？

ぎっくり腰という言葉はよく聞かれますが、実は病名ではありません。急に起こる腰痛全般をぎっくり腰と呼んでいるのです。

医学的には急性腰痛症と呼ばれていますが、症状を引き起こす原因は実にさまざまです。ぎっくり腰の原因となる主な疾患としては、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症、椎間関節症などがあげられます。

ただぎっくり腰を発症して整形外科などの医療機関を受診しても、原因がはっきりと分かるケースはむしろ少数例です。

そのため、ぎっくり腰を何度もくり返している方の中には、発症しても病院には行かず、かかりつけの整体院や整骨院・接骨院に行かれる方も少なくありません。

ぎっくり腰になったら整体を受けるべき？期待できる効果とは

始めにお断りしておきますが、ぎっくり腰の発症直後に有効な治療法は、痛み止めや神経ブロック注射くらいしかありません。

また、痛み止めや神経ブロック注射はぎっくり腰を治すための方法ではなく、痛みを感じなくさせる手段でしかありません。場合によっては、痛み止めや神経ブロック注射が効かないこともあります。

そのため、ぎっくり腰の発症直後は安静にしているのが原則です。つらい痛みを我慢して無理に病院や整骨院、整体院で見てもらっても、発症直後に即効性が期待できるような治療もしくは施術は受けられません。

整体院で施術を受けるのであれば、ぎっくり腰の発症から3日ほど過ぎ、ひどい炎症状態が落ち着いてからにしましょう。

多くの整体院では症状があらわれている場所=腰ではなく、腰に負担がかかる原因すなわち、ぎっくり腰の原因に着目して施術を行います。

ぎっくり腰を発症される方の多くに、股関節や骨盤まわりの筋肉や筋膜の緊張、仙腸関節の引っ掛かり、股関節や肩関節の硬さ、姿勢の悪さなどが見受けられます。

整体院ではそのような全身バランスの崩れを改善し、ぎっくり腰の根本的な改善および再発防止をおこなっています。とくに何度もぎっくり腰を繰り返すような方は、普段から整体の施術で予防するのがおすすめです。

ぎっくり腰の痛みによっては整骨院、病院なども

ぎっくり腰のほとんどは原因不明とされますが、中には腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、内臓疾患、婦人科系の疾患などが原因となって起こるぎっくり腰もあります。

発症直後から痛みの他に吐き気や嘔吐、下半身の麻痺などをともなう場合、車やタクシーなどを利用して医療機関を受診するよう心がけましょう。自己判断で放置すると、思わぬ後遺症などを招く可能性もあります。

ぎっくり腰の症状が落ち着いたものの、足の痛みやしびれが残るような場合、整骨院・接骨院で見てもらう方法もあります。

整骨院のエコー検査（超音波）では、病院のレントゲンやMRIでは分からない痛みの原因を見つけられることがあります。

ぎっくり腰を予防するための3つのポイント

ぎっくり腰を発症した方の4人に1人が、1年以内にぎっくり腰を再発するとされています。そのため、ぎっくり腰を予防するという発想が重要です。ぎっくり腰を予防するためには、次のようなポイントを押さえておきましょう。

ストレッチで筋肉や関節を柔軟に保つ

ぎっくり腰を予防するためには、普段からストレッチをおこない、筋肉や関節を柔軟に保つことが重要です。

ぎっくり腰のほとんどが原因不明とされるのは、レントゲンやMRIで骨や神経しか見ていないからです。

整体や整骨院・接骨院でぎっくり腰が改善できるのは、病院では注目していない筋肉や関節の硬さに対してアプローチしているからです。普段から股関節まわりをしっかりとストレッチすると、ぎっくり腰の予防効果が期待できます。

疲れを溜め込まない

ぎっくり腰を予防するためには、疲れを溜め込まないことも重要です。疲れが溜まると身体の回復力が低下し、腰へのダメージも蓄積する結果となるからです。

できれば寝る前にはお風呂に入って身体を温め、質のよい睡眠をとるようにしましょう。日中は適度に身体を動かすものおすすめです。

ストレスを発散する

意外に思われるかもしれませんが、ストレスを発散することもぎっくり腰の予防につながります。ストレス状態が継続すると「悲観脳」になり、痛みを感じやすくなることが分かっています。

ぎっくり腰をくり返すのも、腰痛が慢性化するのも、ストレスによって悲観脳になっているからかもしれません。適度にストレスを発散し、「楽観脳」を保つこともぎっくり腰や腰痛の予防につながります。

まとめ

ぎっくり腰の初期には、激痛を速攻で取り除くような治療・施術はありません。まずは安静にして、3日ほどたったら適切な施術所で見てもらうようにしましょう。

整体院では全身のバランスに着目し、ぎっくり腰の原因となる身体のゆがみや筋緊張、関節の硬さを改善してくれます。何度もぎっくり腰をくり返すような方は、整体の施術で予防するのがおすすめです。