増え続ける柔道整復師、生き残りは難しい?逆境からの生き残り戦術ついて

整骨院や接骨院の数は、コンビニと変わらないくらい多いと言われることがあります。確かに、街中を歩いてみると、数百メートルに1軒、施術所を見かけることも珍しくありません。

かつては柔道整復師の国家資格を取り、独立開業までこぎつければ、あとは左団扇で暮らせると言われていました。ところが、ここ数年で廃業に追い込まれる施術所も増加傾向にあります。

では、柔道整復師として生き残るには、どのようなことに取り組めばよいのでしょうか。今後の経営を改善させるための方法についてご紹介します。

そもそも、今日の柔道整復師とは

柔整師として生き残る方法についてご紹介する前に、まずは今日の柔道整復師がどのような立場に置かれているのか知っておきましょう。

厚生労働省の発表によると、平成20年の段階で全国におよそ43,000人いたとされる柔道整復師の数は、その後10年間でおよそ73,000人にまで増加しています。

柔道整復師の主な仕事は、捻挫や打撲、肉離れなどのケガに対し、電気療法や手技療法、罨法などの施術を行うことです。

ところが、近年では整骨院を「短時間マッサージ屋さん」のような感覚で利用する患者さんも増えてきており、療養費を圧迫する元として問題視されています。

整骨院は多い?なぜ増えた?柔道整復師として生き残るのが難しいと言われる現状について

次に、整骨院や接骨院が本当にコンビニと変わらないくらい多いのか、データをもとに見ていきたいと思います。また、柔道整復師として生き残るのが難しい理由と併せてご紹介します。

整骨院の数は年々増加傾向にある

平成20年の段階で全国におよそ35,000件あったとされる整骨院・接骨院ですが、平成30年になると、およそ50,000件にまで増加しています。

同年のコンビニの件数がおよそ56,000件とされているので、「コンビニと変わらないくらい多い」と言うのは間違いありません。

整骨院・接骨院が増えた理由

整骨院や接骨院が増えた理由として、専門学校などの教育施設の充実が挙げられます。平成10年の段階では全国に14件しかなかった養成施設が、その後の12年で100件を超えるに至りました。

また、整骨院では健康保険が使えることから、患者さんの集客がしやすいという一面もあります。そのため、整骨院・接骨院が増え続けていると考えられます。

柔道整復師として生き残るのが難しい理由

かつては柔道整復師の資格を取り、独立開業すれば一生安泰と思われていました。ところが、近年では柔道整復師として生き残ることが徐々に難しくなってきています。その理由としては、以下のようなことが挙げられます。

療養費が削減傾向にある

日本では高齢化が進んでおり、医療費が国庫を圧迫し続けています。また、一部の整骨院・接骨院による不正請求や水増し請求の結果、整骨院・接骨院に向けられる目が厳しくなってきているのです。

パイの奪い合いが起きている

平成20年に35,000件だった整骨院・接骨院ですが、わずか10年の間に50,000件にまで増加しています。単純計算でもおよそ1.4倍に増えているわけですが、日本の人口は今後、減少傾向にあるとされています。

また、理学療法士が整体院を開業し、整骨院・接骨院から患者さんを奪っている現状も見られます。これらのことも、柔道整復師として生き残るのが難しい理由の1つです。

柔道整復師として生き残るためには

柔道整復師は想像以上に厳しい現状に置かれています。そのため、旧態依然の経営をしていると、早晩廃業に追い込まれないとも限りません。そうならないためにも、早急に以下のようなことに取り組むことが大切です。

自費メニューの導入

柔道整復師として生き残るために、絶対に必要ともいえることが自費メニューの導入です。今後、健康保険だけでは整骨院・接骨院は間違いなく食べていけなくなります。

早急に自費メニューを導入し、いい方はよくありませんが患者さんの選別を行うことが、整骨院・接骨院の経営を安定させることにつながります。

基本や初心に立ち返る

柔道整復師になる方の多くが、「自分がケガをした時に、整骨院・接骨院で治してもらったことから、今度は自分が患者さんを治したいと思った」という経験をされています。

このような素晴らしい動機があったにもかかわらず、経営者になると患者さんを人間ではなく、数やお金として見てしまう傾向があります。

そのような雰囲気は必ず患者さんに伝わるものです。「最近、患者さんの数が減っているな」と言う時には、「患者さんを自分の手で治したい」という基本や初心に立ち返ることも必要です。

新しい技術の習得

柔道整復師として生き残るためには、常に新しい技術の習得に努めることも重要です。患者さんの来院回数が減る理由の1つに「施術に飽きる」ことが挙げられます。

10年前には最先端だった技術も、10年たてば古くなってしまうものです。常に情報を収集し、セミナーに参加するなどして、新しい技術の習得に努めましょう。

まとめ

整骨院や接骨院の倒産件数は、まだそれほど多くありません。ですが、柔道整復師が置かれている厳しい現状を鑑みた場合、生き残りにかけた戦略を早急に考える必要があります。

今後、健康保険が使える整骨院・接骨院であっても、自費メニューの導入は必須です。今、決断をしないと、3年後、5年後、窮地に追い込まれないとも限りません。治療院の体力に余裕があるうちに、自費メニューの導入に踏み切ることをおすすめします。

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