整骨院の電気治療は効果がある?注意点とリスクについて!

整骨院や整形外科に通った経験がある方のなかには、電気治療を受けた方も多いのではないでしょうか。

しかし、電気治療を受けた方のなかには「効果があるの?」「効いているのか分からない」と疑問を持つ方も少なくありません。

こちらの記事では電気治療の種類や効果、注意点やリスクについて解説します。併用したい他の治療法についても解説しているので、整骨院に通われる方は参考にしてください。

はじめに、電気治療とその効果とは?

ひと口に電気治療といっても、整骨院では多くの電気治療機器を用いて症状の改善を図っています。

電気療法は大きく以下の5種類に分類されます。

  • 経皮的電気刺激療法
  • 神経筋電気刺激療法
  • 高電圧電気刺激療法
  • 干渉電流刺激療法
  • 立体動態波刺激療法

はじめに、整骨院で行われる主な電気治療について解説します。

経皮的電気刺激療法

経皮的電気刺激療法はTENS(Transcutaneous electrical nerve stimulation)とも呼ばれており、皮膚につけた電極から痛みを感じない程度の電流を流す治療法です。

代表的な経皮的電気刺激療法が低周波で、痛みの伝達が脳へと伝えられるのをブロックしたり、筋緊張を緩和したりする効果が期待できます。

神経筋電気刺激療法

神経筋電気刺激療法はNEMS(Neuromuscular electrical stimulation)とも呼ばれており、神経や筋肉を興奮させる治療法です。

代表的な神経筋電気刺激療法がEMS(Electrical Muscle Stimulation)で、筋肉を自分の意思とは無関係に収縮・弛緩させる点が特徴です。

交通事故や手術の後に弱った筋肉を刺激して回復させたり、ダイエット目的で使用されたりします。

高電圧電気刺激療法

高電圧電気刺激療法はハイボルトとも呼ばれており、強い電圧を低周波よりも深い箇所へと送り届ける点が特徴です。

高電圧と聞くとビリビリ痛いようなイメージを持ちがちですが、実際には低周波よりも皮膚抵抗が少ないため、刺激感は少なくなっています。

干渉電流刺激療法

干渉電流刺激療法は低周波に対して中周波と呼ばれる治療法で、皮膚抵抗が少ない電流を低周波よりも深い箇所へと送り届けます。

低周波のようなピリピリとした刺激が少なく、深い箇所で起こっている筋肉の緊張を緩める際に効果的です。

立体動態波刺激療法

立体動態波刺激療法は3種類の異なる中周波を3次元に流すことで、身体の表面から深い箇所の筋肉や神経まで立体的に改善を図る治療法です。

立体動態波刺激療法に用いられる機器にはEMSモードやマイクロカレント(微弱電流)モードなどが搭載されており、目的に応じて筋肉を収縮させたり、損傷部位の修復を図ったりします。

電気治療の注意点とリスク

電気治療の主な注意点とリスクは以下の通りです。

  • ピリピリとした痛みを感じることがある
  • だるくなることがある
  • 症状の増悪や健康被害を招くことがある

次に、電気治療の主な注意点とリスクについて解説します。

ピリピリとした痛みを感じることがある

整骨院で行われる一般的な電気治療の低周波治療を受けると、ピリピリとした痛みを感じることがあります。

激しい痛みではありませんが、電気治療特有のピリピリ感が苦手な方は事前に担当の柔道整復師に伝えるか、その他の電気治療にしてもらうのがおすすめです。

だるくなることがある

電気治療を行うと筋肉の緊張が緩和し、滞っていた血液の循環が流れ始めます。その際に身体のだるさを感じることがあります。

ただし、電気治療の後の身体のだるさは温泉に長く浸かった後の湯あたりに似た症状のため、過度に心配する必要はありません。

症状の増悪や健康被害を招くことがある

以下に該当する方が電気治療を受けると、症状の増悪や思わぬ健康被害を招く可能性があるため、事前に担当の柔道整復師に相談してください。

  • 悪性腫瘍をお持ちの方
  • 妊婦
  • 心臓のペースメーカーを使っているかた
  • てんかんの既往歴をお持ちの方
  • 鼠径ヘルニアをお持ちの方
  • 血管の疾患をお持ちの方

電気治療と他の治療法の併用のおすすめ

整骨院の電気治療には血行を促進したり、筋肉の緊張を緩めたりといったさまざまな効果が期待できます。

しかし、電気治療だけでは効果が実感できない方も少なくないため、以下のような治療法を併用するのがおすすめです。

  • 骨格矯正
  • マッサージ
  • テーピング
  • 鍼灸
  • 運動療法
  • ここでは、電気治療との併用がおすすめの治療法について解説します。

    骨格矯正

    電気治療には血行を促進したり筋緊張を緩和したりする効果がありますが、どちらかと言うと対症療法的な治療法です。

    そのため、症状の原因となる身体のゆがみを骨格矯正で改善したうえで、電気治療を併用するのがおすすめです。

    マッサージ

    低周波などの電気刺激が苦手な方はハイボルトや立体動態波刺激療法などの電気治療を受け、マッサージで筋緊張を緩和してもらうのがおすすめです。

    マッサージを受けると筋緊張がほぐれるだけでなく、リラクゼーション作用により身体の回復力を高める効果が期待できます。

    テーピング

    足首の捻挫や突き指に対しても電気治療は効果的ですが、回復を早めるためにはテーピングで関節をサポートするのがおすすめです。

    鍼灸

    3ヶ月以上続く慢性的な症状に対しては、電気治療だけでは効果があがらないケースも珍しくありません。

    その場合は身体の回復力を高め、免疫力を向上させる鍼灸の施術受け、自然治癒力を高めるのがおすすめです。

    運動療法

    スポーツ中にケガを負った方や、手術や交通事故からの回復を図りたい方には、電気治療と運動療法の併用がおすすめです。

    電気治療で痛みの原因となる筋緊張を緩和し、運動療法で身体に負担のかからない動き方を学ぶと、症状の早期改善が期待できます。

    まとめ

    整骨院で行われている電気治療には血行を促進したり、硬くなった筋肉を緩めたりする効果が期待できます。

    しかし、電気治療はどちらかと言うと対症療法的な治療法のため、骨格矯正や鍼灸などの施術を並行して行い、自分が本来持っている自然治癒力を高めていくのがおすすめです。

    整骨院で勤務している柔道整復師は筋肉や骨格に関するプロフェッショナルなので、自分の症状や適切な治療法に関して気軽に相談してみるとよいでしょう。

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