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腰痛には整骨院と整形外科どっち?整形外科と整骨院の違いを解説
日本人の腰痛人口は2800万人とも言われており、特に40代から60代の2人に1人が腰痛を持っているとされています。
しかし、一口に腰痛と言っても症状の程度はさまざまなため「どこで見てもらえばいいか分からない方」というもいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事では、整形外科と整骨院の違いについて解説するとともに、どのような症状のときにどちらを受診すべきかご紹介します。
整形外科と整骨院の違い
整形外科と整骨院の大きな違いは、医療行為ができるかどうかです。整形外科と整骨院の特徴と合わせて解説します。
- 整形外科とは
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整形外科は臨床医学における分野の1つで、主に運動器の機能改善に携わっています。骨や軟部組織(筋肉や腱、靭帯など)、およびそれらに関する神経に着目し、形状や機能の異常を予防・改善に導いています。
整形外科では医師が診察にあたっている点も特徴です。整形外科医になるためには、大学の医学部などで6年におよぶ専門課程を履修し、日本整形外科学会に入会して6年間の研修を受けた後、専門医になるための試験に合格する必要があります。
整形外科では骨折や脱臼、打撲、ねんざ、関節の痛み、手足のしびれ、切り傷、擦り傷など、脳や内臓に見られるケガや不調以外の全てを診てくれます。
- 整骨院とは
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整骨院は国家資格者である柔道整復師が施術にあたっており、要件を満たせば健康保険や労災保険、自賠責保険を利用して施術を受けられる点が特徴です。
整骨院の施術には骨折や脱臼、打撲、ねんざ、挫傷(肉ばなれなど)に関して、健康保険が適用されます(骨折や脱臼に関しては基本的に初回の応急処置のみ)。
慢性的な肩こりや腰痛はケガとはみなされないため、健康保険は適用外です。柔道整復師は手技や物理療法、運動療法など、薬や手術以外の方法で不調の改善を図ります。
- 医療行為とは
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医師法の第17条には「医師でなければ、医業をしてはならない」との文言がありますが、厚生労働省では医業について「医師の判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為」と定義しています。
例えば外科手術は人体に危害を及ぼすおそれがあるため、当然のことながら医師でなければおこなえません。
また通常の爪切りであれば問題ありませんが、巻き爪などを切ると人体に危害を及ぼすおそれがあるため、医療行為にあたると判断できるでしょう。
医療行為以外にも整形外科ではレントゲンやMRIなどの画像診断をおこなって病名を確定し、診断書を作成したり、治療薬を処方したりできますが、整骨院では原則として上記の医療行為がおこなえません。
整形外科がおすすめの場合
整形外科の受診の目安の1つが、重篤な症状が出ているかどうかです。安静にしていてもズキズキと激しく痛みがある、発熱や嘔吐をともなう、手足の力が入らないようなときは速やかに整形外科を受診しましょう。
また、ねんざや打撲ではなく明らかに骨折や脱臼の疑いがある、歩けないほどのケガを負った、出血が見られるような場合も医師の診察を受けることが重要です。
腰痛やぎっくり腰などは整骨院でも見てもらえますが、はじめて発症したときは整形外科を受診してレントゲンやMRIなどの検査を受け、重篤な病気が潜んでいないか確認するのがおすすめです。
整骨院がおすすめの場合
ねんざや打撲、挫傷などのケガを負ったときには、整骨院を受診するのがおすすめです。整骨院で施術にあたっている柔道整復師は、筋肉や骨に関するプロフェッショナルなので、ケガの状態に応じて適切な処置をしてくれます。
整骨院の受診が適当ではないと判断される症状の場合は、専門医を紹介してくれる整骨院もあるので、事前に電話やホームページで確認するとよいでしょう。
ぎっくり腰を何度も繰り返しているようであれば、長時間待たずに済むかかりつけの整骨院を見つけておくのもおすすめです。
なるべく痛み止めやシップに頼りたくない方や、可能であれば手術を避けたい方も、整骨院で一度見てもらうとよいでしょう。
整骨院と整形外科のどちらが良いかは症状や状況で変わる
整骨院と整形外科では同じような症状の扱っていますが、どちらを受診するべきかは症状や状況で異なります。
初めてのケガや原因不明の症状、重篤なケガの疑いがある場合には、まず整形外科を受診してレントゲンやMRIなど詳しい検査を受けた方が良いでしょう。
何度も繰り返しているケガや、明らかに原因があるねんざなどの場合は、待たずにすぐ見てもらえる整骨院を受診するのがおすすめです。
まとめ
整形外科と整骨院では同じような症状を扱ることもありますが、明らかに原因が分かっている場合や、何度も同じ症状を繰り返す場合は、整骨院を受診するのがおすすめです。
整骨院では健康保険を利用して施術が受けられるだけでなく、待ち時間が少ないと言ったメリットもあります。どちらを受診してよいか判断に困る場合は、近くの整骨院に問い合わせてみるとよいでしょう。
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